Mekong Delta 2012 of メコンデルタ研修サイト

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 (特活)東京労働安全衛生センター内

ベトナム・メコンデルタの「安全・健康・環境の参加型改善活動」ウェブサイトにようこそ
2000年から毎年夏に、アジア各国の仲間がベトナム・メコンデルタに集い、農村や中小企業の安全・健康・環境プログラムを企画運営して、地域開発に貢献しています。またそこで学んだ参加型活動を各国に応用して、大きな成果を上げています。あなたもメコンデルタに吹く、「参加型改善活動の風」を感じてみませんか?



「メコンデルタ2012」報告

メコンデルタ参加型改善活動国際研修が今年も開催されました
40名が、ベトナム農村高校生と共に参加型改善活動を学ぶ

IMG_8393.JPG 卵運びゲームに熱中する高校生
 8月17日から24日の1週間、ベトナム社会主義共和国カント市とその周辺農村で、第12回参加型改善活動国際研修「メコンデルタ2012」が行われ、日本、韓国、タイ、カンボジア、ベトナムの参加者40名が参加しました。
 今年のトピックは、農村高校生を対象とした環境教育プログラム=WINDY(Work Improvements in Neighbourhood Development for Youth)です。本プログラムは独立行政法人環境再生保全機構の支援を受け、カント医科大学にある環境保全NGO「GREEN」とともに実施しています。
  今年の特徴は、学生の参加が多かったことです。日本からは高校生1名と医療を学ぶ大学生4人、ベトナムからはカント医科大学の学生たちが参加しました。特に蓑田君は四日市市の高校1年生で、WINDYトレーニングに参加した現地高校生と同世代でした。

カント市内に到着、トアイ副学長がホテルに出迎え

ホテル.jpgカント市に着くと歓迎のバナーが参加者を出迎えた
 17日にホーチミン市タンソンニャット国際空港に集まった参加者たちは、チャーターバスに乗り込んでカント市に向かいました。カント市までの道のりは4時間です。10年前に比べ、道路が整備され、一部高速道路区間もできました。メコン川にかかる巨大な橋をわたり、カント市内のホテルに着きました。ホテル玄関には、「メコンデルタ2012」の大きな横断幕があり、カント医科大学のトアイ副学長らが私たちを出迎えました。

新しいテキストに基づいて、参加型改善理論を学習する

討議.jpg新しいテキストを使ったグループ討議の様子
 18日は、宿舎のタイナムホテル会議場で開会式と参加型改善活動理論の学習が行われました。開会式には、カント市人民委員会レフンユン第一書記、カント医科大学ホイ学長などが参加されました。
 参加型改善活動理論学習では、参加型改善活動に精通するトレーナーがファシリテーションを行い、参加者はこの研修に向けて事務局が作成、準備したテキストに沿って以下の内容を学習しました。
1.「参加型活動をどのように進めるのか?」(国際産業保健学会長:小木和孝さん)
2.「メコンデルタトレーニングの歴史」(事務局:仲尾)
3.「参加型活動の6原則」(カント医科大学副学長:グエンフォン トアイさん)
4.「参加型活動の技術領域」(東京有明医療大学:吉川悦子さん)
5.「アクションチェックリスト紹介」(カンボジア労働教育省:カンニタ イさん)
6.「よい事例から学ぶ」(マヒドン大学:サラ アルフォンさん)
7.「WINDYの紹介」(熊本学園大学:中地重晴さん)
テキストでの学習に続き、グループ討議が繰り返されました。

準備活動は昨年参加の高校生と共に

IMG_8162.JPGチャンゴックホアン高校を訪問した参加者一同IMG_8222.JPG高校生宅で改善事例を収集する
 20日から23日までの4日間は、毎朝6時に起きて、7時にホテル出し、8時過ぎから農村のあるトイホン自治区での活動を行いました。
20日は自治区内にある高校を訪問し、高校生の学習の実際を見学しました。この高校は、トイホン自治区開拓指導者を讃えて「チャンゴックホアン高校」と呼ばれており、昨年からWINDY活動を行っている高校です。ユン副校長は私たちを同校のチャンゴックホアン記念室に案内して、「この一画にWINDY展示スペースを作りたい」と抱負を語ってくれました。その後、高校生の家(農家)を船で訪問し、WINDY研修で使う写真を集めました。トイホン自治区はバスが通れる道がなく、船やボートは交通手段です。
 21日は、トイホン自治区の公民館で、翌日から行われるWINDYトレーニングの準備を行いました。準備には、昨年トレーニングを受けた6名の高校生も参加しました。高校生たちは、各グループに入って自分たちの改善活動の結果を説明し、あるグループでは、新しく行った改善を技術領域のプレゼンテーションに入れるよう提案して、高校生のお宅に写真を撮りに行ったりしました。昨年参加の高校生がグループに入ったことで準備活動は具体的になり、高校生たちもWINDYプログラムの準備を体験出来て、23日の成果発表会のプレゼンテーションに役立てることが出来ました。
 4グループに分かれた40名の参加者は、技術領域のプレゼンテーション、開会式や閉会式、太陽光でのゆで卵つくり、高校生の改善計画提案セッションなどを作りました。各プレゼンテーションには、ゲームや寸劇を入れて、その意義をわかりやすく説明する努力をしました。

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WINDYプログラムに2つの高校から23名の高校生、2名の教師等が参加

IMG_8357.JPGアクションチェックリストを持って農家を見学
  22日と23日は3回WINDYプログラムが行われました。20名のチャンゴックホアン高校生に加えて、近くにあるチュンアン高校からも3人の生徒、2名の教師が参加し、そのうち1名は青年同盟担当教師です。はじめの開会式は緊張気味だった高校生たちも、チェックリストエクササイズの家庭訪問のためバスに乗り込んだとたん、歌の合唱で雰囲気を盛り上げ、その後も、技術領域のゲームやわかりやすいプレゼンテーションに聞き入って、グループ討議にも熱心に参加しました。

太陽熱でゆで卵が出来た!

IMG_8448.JPG   太陽に向けて設置するクッカー2.jpg皆で作ったソーラークッカー   太陽光でゆで卵を作る「ソーラークッカー」は大人気で、各グループで作ったソーラークッカーの側面にはイラストを描いてグループの特徴をアピールしていました。
 2日目最後の改善計画の策定では、自分の改善計画を一人一人が発表しました。これらの改善計画は、カント医科大学のGREENチームによって、9月以降定期的に収集されることになります。

WINDYプログラムをWEBサイトにアップしよう!

成果発表会.jpg成果発表会の参加者成果発表会2.jpg昨年参加高校生の発表を聞く
  WINDYプログラム後、昨年のWINDY成果発表や、海外からの参加者の活動発表が行われました。
 WINDY成果発表では、2011年にトレーニングを受けたフック君は、古段ダンボールで作った内側が整理棚にもなる時計を紹介、改善活動を家族で進めるハイさん親子の報告などがありました。
  海外からの参加者の活動発表では、カンボジア農民の参加型安全衛生活動、日本で働く移住労働者の安全衛生の取組み、日本の自殺予防対策の現状等、興味深い内容でした。

 最後に、高校生参加者及び海外からの参加者、そしてトイホン自治区指導者の9グループに分かれて、「WINDYを広げるためのヒント」を話し合い発表しました。
 「WEBサイトを作って情報を広める」、「たくさんのWINDYプログラムを実施する」、「興味深いゲームを盛り込む」、「自治体の組織と連携して拡大する」等のアイデアが出されました。これらの提案は、今後WINDYプログラムで検討し、WINDY 3年目の目標に取り入れていく予定です。

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